家づくりの予算オーバーとコストダウンについて

今回は施主であるあなたはこれから一緒に協力して家づくりを依頼しようと思っている建築士と始める第一歩はあなたとあなたの家族のためにどのような家を建てたいのかをリストアップすることです。

1,安全・安心できる=耐震性が高い 2,快適に過ごせる 3,家族が団らんできる広いスペースがある 4、断熱性能が高い 5,ピアノが弾ける遮音性が高い 6,ママが料理づくりを楽しめるゆったりしたオープンキッチン 6,木材を多用した木の香りがする 7,シックハウス対策をする 8,全館空調にしたい 9,足が伸ばせる大きなバスタブ 10,パントリーがある 11,駐車スペースは2台分 12,換気性能が高い 13,パパの書斎と本棚がほしい  などなどできるだけ具体的に書き出しましょう。

そして建築士に間取り図と基本設計書を作成してもらいます。

ここからはハウスメーカーや工務店などの建築会社・業者に依頼するケースをお話しします。

前述のようなプロセスを経ずに一般的な施主の多くは家を建てようと計画したらいきなりハウスメーカーや工務店などの建築会社を2~3社に見積もりを依頼します。

そして家の建築を依頼しようと思っているハウスメーカーや工務店などの建築会社・業者から出された見積もりが自分が予定していた予算をオーバーしているということはありませんか?

その原因は予算について、施主であるあなたとハウスメーカーや工務店などの建築会社との話し合いがしっかりとできていない場合に起こります。

予算については初めからなかなか本音で話し合うということは初めて会って、まだ依頼するかどうかわからない状態では躊躇するかも知れませんが、予算がハッキリわからなければハウスメーカーや工務店などの建築会社としてもどのくらいの家を提案し見積もりを作っていいのか分からない状態で、提案見積もりをすることになります。

このようにお互いが、大事な予算について、分からないという状態は好ましくありません。

家づくりは予算ありきということで、予算を決めて、その予算の中でどこまで、品質や性能、住み心地などを高めることができるかということですので予算は可能な限りクリアーにしたいものです。

そうはいっても、施主の要求、要望が多い家なら予算オーバーする場合も多々あります。

その時の解決策は?その時は、正直に「100万円ほど予算が足らないけど、どうにかなりませんか?」と相手のハウスメーカーや工務店などの建築会社に言いましょう。

お互いが信頼関係ができている場合は品質や性能、住み心地をそれほど落とさずに施主であるあなたに合ったコストダウンの方法を考えてくれるはずです。

そもそも間取りや見積もりを出して予算オーバーしているということは施主であるあなたと建築業者との意思疎通ができていない証拠です。意思疎通ができない状態で予算も確実に把握していない中でハウスメーカーや工務店など建築会社が見積もりを出しますとたいてい予算オーバーします。

そこで施主であるあなたにお勧めするのは良心的で家づくりに情熱をもって取り組んでいる建築士を見つけてその建築士とタッグを組んで低コストで品質のいい家づくりを目指して下さい。

やはり家づくりは施主と建築業者との共同作業ですので、信頼関係がないとムダな時間を過ごすことになります。ムダな時間を過ごさないためにも行き当たりばったり、チョットした興味本位ではなくじっくり考えた上であなたの家づくりの要望と予算について建築士と話し合いをしてください。

建築士といっしょになって各工程ごとの専門職人・業者から見積もりを入手します。そしてその見積もり総額があなたの計画していた予算総額をオーバーした場合、建築工事の各工程ごとの専門職人・業者と「コストダウンの相談」を建築士と一緒にしてください。信頼できる専門職人・業者は相談を受けるとどうすればいいのか知恵と工夫で何とかしてくれるはずです。

その結果各工程で少しずつでもムダな費用や代替材料・資材・設備の使用、工法の変更などでコストダウンできると40坪の家の建築見積が3000万円の場合で900万円、30坪の家の建築見積が2000万円の場合で600万円下がることになります。

このようなコストダウンはハウスメーカーや工務店など建築会社に依頼すると達成できません。その理由は彼らの見積もりの中には「広告宣伝費」「モデルハウスの建設・維持費」「下請け業者へのピンハネ分」などの費用が必ず含まれているからです。

施主であるあなたと同じ目的や同じ価値観で家づくりをしてくれる建築士を見つけましょう。

「良心的な建築士」で検索する。

次のようなサイトも参考になります”建築家紹介センター

URL:注文住宅建築日記・分離発注方式による我が家造り