これから家造りをされる皆様(施主の皆様)へ
これから家を建てられる施主の多くが建築設計事務所は「家の設計図面を描くだけ」と思っている方が多いようですが、それは大きな誤解です。
建築設計事務所の役割はあなたの家の設計図面を描くだけでなく、積算、見積り、建築業者の選定、監理、調査、アドバイス等々だけでなく、工務店、建設会社、ハウスメーカーと同じように全てを手配し、家を建てることができるのです。ほとんどの施主はこのことを知らないことでしょう。
建築設計事務所(建築士)が施主の代理として工事専門職を手配し家を建てる、この方法を施主直営方式といいます。施主と工事専門職・業者が直接契約するだけのことで難しいことではありません。これらの工事専門職・業者との契約締結することは全て建築設計事務所(建築士)の業務範囲です。
この方法は「分離発注とか施主直営」と呼ばれています。「分離発注とか施主直営」では原価の把握、つまり施主はどこにどれだけの工事費が使われているか、全て把握することができます。すなわち施主がすべての工事費用がわかり納得して家づくりができるのです。
通常は工務店、建設会社、ハウスメーカーが25%~50%の利益を取得していても施主は見積書を見てもわかりません。工事費用や経費を誤魔化されていてもわからないとも言えます。
建築設計事務所(建築士)と施主が一緒に行う家づくりのメリットは資材費+労務費+設計事務所監理費のみで家が建てられることになり、工務店、建設会社、ハウスメーカーの経費、利益を省いた家づくりが行えるということです。
工務店、建設会社、ハウスメーカーと同じかそれ以上の仕様の家をより低価格で建てる、つまりあなた好みの仕様の良い家を廉価で建てるためには「分離発注とか施主直営」で家を建てることがベストです。
建築設計事務所(建築士)の役割は、施主であるあなたと一緒に工事費の中のムダを省き、仕様の良い材料や設備を選定して施工・監理をして欠陥のない家を廉価で造ることです。本当に良い欠陥のない家を廉価で手に入れたければ、建築設計事務所(設計士)と一緒に協力して家づくりを行うこと。
利益優先・儲け第一の工務店、建設会社、ハウスメーカーに家を建ててもらうことではいい家を手に入れることはできないということです。下手をすると欠陥住宅をつかまされることもあります。
私が分離発注で建築士と一緒に家を建てたときの記録をまとめたブログを参考にしていただければ幸いです。