原因3:軟弱地盤

欠陥住宅がうまれる3番目の重要な原因についてです。それは、建物を建築する前の段階においてあなたの建てる家が欠陥住宅となってします原因があります。それは家の重量と関係しているのです。家の重量は戸建て4LDKの場合ですと30トンから40トン程度といわれています。これほど重量のある家を支える土地すなわち地盤ですから、もし地盤が軟弱であれば家を建てますと家が沈下する可能性が高いのです。

欠陥住宅の被害の中で約25%がこの軟弱な地盤に上に家が建てられたことによります。軟弱地盤では建物が不揃いに沈下を起こす「不同沈下」が発生します。家全体が均等に沈下しないで一方向に斜めに傾くような状態になります。施主であるあなたの家の重さをしっかりと支えてくれる強固な地盤の上に家を建てなければいけません。例えば地盤が軟弱で、あなたの家の西側と東側で地盤沈下が不均等に発生した場合、「不同沈下」によって壁の亀裂や家全体が傾くことから基礎や壁にひび割れができたり、窓や扉、戸などが開かなくなるような事態が起こります。

あなたが家を建てるために土地の購入を検討される場合は、水田や沼だったところを埋め立てて宅地造成をしたような土地は購入しないようにしてください。中には埋め立てて造成する際に、建築廃材のコンクリートなどが混入した質の悪い土が使用されている場合もありますから要注意です。

あなたが土地を購入される前に必ず地盤調査を実施した結果の記載がある調査証明書を入手されると安心して土地を購入できます。また地盤によっては地盤改良工事が適切に実施されたことが判明していれば問題はないと思います。土地の入手の際、地盤調査しない・地盤を知らないこと、不適切な地盤改良工事がされたことを見抜けないで土地を購入してしまうことが後々大きな問題=「不同沈下」による欠陥住宅を発生させます。