原因2:施主の責任

欠陥住宅が生まれる2番目の要因は、建築工事を施工している大手ハウスメーカー、工務店などだけでなく施主であるあなたも関与しているといえます。

電化製品や自動車などを購入するときのように家も発注すればカタログに掲載されているような家が手に入ると思っている施主が結構多いのです。電化製品や自動車の購入であれば万が一自分が思っていた機能や乗り心地や性能と異なっていれば買い替えができます。しかし、家はたいへん高額で無理してローンを組んで手に入れた物件・資産ですから容易に買い替えすることができません。

大手ハウスメーカーなどといったん契約を結んでしまうと、後は彼らにすべて任せっぱなしにして建築工事現場へ自ら視察に行かないという施主も多くいます。このような施主であれば、建築工事現場で働く専門職人や工事業者に緊張感が生まれません。

施主であるあなたとって家は一生一代の高額物件の購入ですから、あなたももっともっとご自身の家づくりに積極的に関わり、十分な家づくりに関する知識を身に着けて工事現場を見にでかけてください。現場に足を運ばない施主は欠陥住宅をつかまされる可能性が高くなると思います。施主であるあなたは実は現場でいい家を造るための数々のヒントや閃き、改善したい点などを手にいれることができるのです。