外壁塗装工事のトラブル

なぜ、外壁塗装工事のトラブルが多いのか?



外壁塗装業界はトラブルの多い業界です。なぜ、外壁塗装工事のトラブルが多いのか?

それは、塗装工事には定価がないからです。

たとえば、新しい自動車ベンツを購入する場合にはメーカーから定められた定価があります。同じ型式の新車ベンツの場合はどこで買ってもほとんど同じ価格で買えます。ディーラーで500万円前後で販売されているベンツの新車が他で800万円で販売されていれば、だれでも「この販売店はおかしい・・・」とわかることでしょう。

外壁塗装工事では、このような定価がないため100㎡で100万円と言われても「この工事費用は高いのか?安いのか?」施主さんは判断ができないと思います。そのため、悪徳業者に「モニターキャンペーン中ですから通常400万円のところ200万円で塗装できます!」と言われたときに「安そうだから、この会社・業者に頼もう」と誤った判断をしてしまいます。


悪徳業者が使う代表的な手口



1.不安をあおる

「この外壁の状態はひどいですね。このままですと大変なことになりますよ。」などと不安をあおります。本当のこともありますが、いきなり訪問してきた業者がこのようなことを言ったときは注意しましょう。

2.長すぎる耐久年数を呈示する

「この塗料は特殊で30年間はもちます。」など。最近の塗料の品質はたしかに良くなっています。それでも耐性年数は最長で20年以内です。

3.大幅な値引きを呈示する

「うちで塗装工事をさせていただけると、近隣への宣伝費用として、工事代金の半額を負担するので、安く工事ができますよ。」
「お宅の近所で施工中なので足場工事費用をサービスしますよ。」など。
過度な工事費用の割引は注意が必要です。

4.契約を急がせる

「本日契約していただければ○○万円を値引きします。」「キャンペーンが終わりますので、どうしても今日中に返事をください。」など。
契約を急がせる会社・業者には注意してください。

5.オリジナルの塗料を使用する

「自社で開発した塗料なので、一般に市場に出回っているものより品質が優れています。」など。日本には100年以上塗料を研究し、世界にも誇る技術をもっている塗料メーカーがあります。塗装工事業者はこの塗料を購入して使用しています。

塗料専門メーカーが長い年月をかけて研究・開発した塗料よりも優れたものを塗装工事会社・業者が製造できるはずはありません。


一般的な塗料の種類、耐久年数



【アクリル塗料】 耐久年数:5~7年
コストと施工性に優れていますが、耐久年数が短いためにこまめなメンテナンスが必要です。最近では、ほとんど使用されていません。

【ウレタン塗料】 耐久年数:8~10年
塗膜に光沢があり、伸縮性があります。耐久年数が短くて変色する可能性があり、塗り替え周期が短い。この塗料も最近では、ほとんど使用されていません。

【シリコン塗料】 耐久年数:12年~15年
塗膜に光沢があり弾性があります。耐久年数も優れていて、もっとも枝葉されている塗料です。
製品:水性シリコンセラUV、ファインシリコンセラUV、ファインシリコンフレッシュ

【フッ素塗料】 耐久年数:15年~20年
耐久年数が最も優れていますが、コストも高い。光沢感があり、防汚性も良い。塗膜が硬いので、ヒビが入ったときに一緒に塗膜にもヒビが入る可能性があります。
製品:ファイン4Fセラミック、ルミステージ


特殊な塗料の種類、耐久年数



【遮熱塗料】 耐久年数は塗料グレードに準ずる
遮熱塗料は赤外線を反射して、屋根の温度上昇を防ぎます。冬の時期の保温効果はありません。明るい色の方が効果が高い。耐久年数はシリコンやフッ素塗料などのグレードに準じます。

【セラミック配合塗料】
セラミックを配合した塗料です。石材調塗料(細かい粒が混じっているような仕上がり)と低汚染塗料(単色での塗りつぶしで、雨などで汚れが落ちやすい)があります。石材調仕上げの耐久性は仕上げのクリアー塗料グレードに準ずる。
製品:カラーセラミックス(石材調塗料)、水性セラミシリコン(低汚染塗料)

【光触媒塗料】 耐久年数:15年~20年
光触媒によるカビや汚れの分解と、水が汚れの下に入り込み浮き上がらせて汚れを落とす。
セルフクリーニング効果が特徴です。空気清浄効果もあります。
製品:TOTOハイドロテクトカラーコート

【ピュアアクリル塗料】 耐久年数:15年~20年
耐久性に優れていて、長期間にわたり弾性力が強いため、チョーキングが起きにくい。熱遮断塗料でもあり、塗装面の表面温度を下げる。
製品:アステックペイント

【特殊セラミック塗料】 耐久年数:15年~20年
断熱・遮熱効果があり、夏と冬共に効果を発揮する。遮音・防音効果もあります。つや消しに近く、セラミックの持つ独特な落ち着いた仕上がりになります。
製品:ガイナ


外壁塗装工事の見積書チェックポイント



1、塗装をするべき個所が見積書にすべてキチンと記載されているか確認する。
●記載がない箇所は、あとで追加工事になってしまう可能性がありますから、必ず確認をしましょう。

2.「一式」について確認する。
「一式」とは、細かい箇所を補修・塗装するときなどに見積書の中で使われます。もし、「一式」が使われていて金額が高い場合には、工事内容に何が含まれているのかを確認しましょう。

3、外壁・屋根塗装の箇所は何回塗りかを確認する。
業者の見積書に塗装回数が記載されていない場合は、何回塗装してくれるのかを確認してください。回数を記載していない見積書の場合で、塗装単価が1回塗りの単価であって3回塗るとその単価の3倍、高額となるようなケースがあります。注意してください。
通常の塗装工事では3~4回塗ります。

4、塗料のグレード、もしくは製品名が見積書に記載されているか?
一般的な見積書では、外壁塗装・屋根塗装に使用する塗料のグレード、もしくは「ファインシリコンフレッシュ」のような塗料の製品名が書いてあります。このような記載がない見積書を受け取ったときは、塗料名を記載するように要求してください。

5、足場・飛散防止シートの単価を確認
塗装工事の業者が「足場代を無料にする」ということがよくあります。このような場合は、足場費用を塗料や工賃に上乗せしている場合があります。最終的な料金は変わらないかもしれませんが、このようなことをする業者は信用できません。


塗装工事業者の選定について



住宅などの外壁塗装工事や屋根塗装工事をしようと思ったときに訪問営業に来たり、家を建てたときのハウスメーカーが来たりすることでしょう。そのようなときに塗装工事を依頼する業者の選定は素人には難しいものです。

【塗装工事専門業者】
自社で施工している経験豊富な塗装業者に限りますが、塗装技術・品質が高く、仲介マージンなどを取られていない分だけ工事費用が安い傾向にあります。

【訪問営業の業者】
この業者を使うメリットはありません。最もトラブルが多いといわれています。営業中心の会社が多く、不当に工事費用が高い場合があります。自社で施工するのではなく、下請けの塗装業者が施工を行うので、技術・品質にバラつきがあります。また、訪問営業の会社が仲介マージンを多くとっている場合、下請けが十分な作業ができずに手抜き工事となる可能性があります。

【ハウスメーカー】
テレビCMなどに出ている大手ハウスメーカーなのでネームバリューがあります。塗装業者ではできないような保証をつけている会社もあります。自社で施工するのではなく、下請けが施工を行うので技術・品質にバラつきがあります。また、ハウスメーカーが仲介マージンを取りますので施工工事費用は高くなります。

【工務店】
ハウスメーカーと同様に自社で施工するのではなく、下請けの塗装業者が施工を行うのでハウスメーカーと同じく費用的には高くなります。

おすすめは、
●地元で長年塗装工事を施工している
●経験豊富な塗装技術の資格をもった塗装工がいる
●誠意があり、公明正大な見積書を呈示してくれる

塗装専門の業者を選んで工事を依頼されるようにしてください。





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